ふらつき診療 | 岡山市のにじいろクリニック
治療のご説明
ふらつきとは?
「体がぐらぐらする」「地に足がつかない感じがする」「まっすぐ歩けない」などのふらつきは、加齢や疲れによるものと思われがちですが、時に重篤な病気のサインであることもあります。
ふらつきは、めまいや平衡感覚の異常、筋力の低下、脳や心臓の疾患、自律神経の乱れなど、様々な要因が複雑に関与して起こります。
特に高齢の方や持病のある方にとって、ふらつきは「転倒・骨折」につながる重大なリスク要因であり、早期の評価と対応が大切です。
放置するとどうなる?
ふらつきを放っておくと、転倒による外傷や骨折を起こすだけでなく、ふらつきによる不安から外出を控え、運動不足や認知機能の低下、うつ傾向につながることもあります。
また、「なんとなく体調が悪い」と思っていたら、心疾患や脳疾患、重度の貧血や内分泌機能の異常だったというケースもあります。
にじいろクリニックの対応方針
当院では、ふらつきという一見漠然とした症状の背後にある「原因」を丁寧に見極めます。必要に応じて血液検査・心電図・画像検査なども実施し、安心して日常生活を送れるようサポートいたします。
こんな症状・お悩みがある方はご相談ください
- 立ち上がった時にフラっとする
- なんとなく身体が不安定で歩きづらい
- ふらつきと一緒に動悸や息切れがある
- 頻繁に転びそうになる
- 「年のせい」と言われたが不安が残る
主な症状
立ち上がったときのふらつき
起立性低血圧や脱水、貧血などが原因となるケースが多く、特に朝起きた直後や長時間の座位の後に出現しやすいです。
歩行中にバランスを崩す
加齢や小脳の異常、脊髄や筋力の低下、自律神経失調などが背景にあることがあります。転倒リスクが高く注意が必要です。
ふわふわと雲の上を歩いているような感覚
自律神経の乱れや、ストレス、睡眠不足、ホルモンバランスの乱れなどが関係していることが多いです。
ふらつきと同時に動悸・息切れを感じる
心臓疾患や不整脈、低血糖、甲状腺機能異常などが隠れている可能性があります。検査が必要です。
ふらつきと頭痛・吐き気・しびれを伴う
脳梗塞や脳腫瘍、小脳の障害など、中枢性の病気の可能性があり、すぐに受診すべき症状です。
考えられる原因
起立性低血圧・脱水
急に立ち上がった際に血圧が下がり、脳への血流が一時的に不足してふらつく状態です。高齢者に多く見られます。
内耳の異常(良性発作性頭位めまい症など)
三半規管や前庭といったバランスを司る器官の異常で、平衡感覚が乱れ、ふらつきを感じます。
自律神経失調症
ストレスや生活リズムの乱れが原因となり、体温や血圧の調整がうまくいかず、ふらつきや不定愁訴が現れることがあります。
脳や神経の異常
小脳・脳幹の障害、脳梗塞、パーキンソン病などでは、歩行障害やふらつきが顕著になります。
貧血・低血糖・甲状腺疾患など
血液の酸素運搬が不足したり、血糖値が急に下がったりすると、脳への栄養が届かずふらつきが起こります。
日常生活での注意点
急な動作を避ける
立ち上がる・振り向くなどの動作はゆっくりと。特に起床時は、まずベッドに腰掛けてから立ち上がりましょう。
水分と塩分を適度に補給
脱水によるふらつきを防ぐため、水分はこまめに補給を。汗をしっかりとかいたときは塩分も意識的に摂取しましょう。
無理をせず十分な休息をとる
疲れや睡眠不足が原因の場合、まずはしっかりと身体を休めることが大切です。
転倒リスクを減らす工夫を
滑りやすい床、暗い廊下、段差など、家庭内の危険を見直しましょう。手すりや滑り止めも有効です。
症状の記録をつける
ふらつきが起きた時間・状況・併発症状を記録しておくと、診察時に非常に役立ちます。
治療について
症状と原因に応じた内服治療
- 血圧調整薬(起立性低血圧など)
- 自律神経調整薬
- 抗めまい薬・利尿薬(内耳性の場合)
- 貧血治療薬やホルモン治療(必要時)
※必要最小限で効果的な薬物療法を行います。
生活習慣の改善指導
睡眠、栄養、運動、ストレス管理を含め、医師とともに無理なくできる改善策をご提案します。
検査体制の充実
- 血液検査(貧血・炎症・甲状腺など)
- 心電図
- CTやMRI(必要時)
※症状に応じて柔軟に対応いたします。
専門機関との連携
脳神経内科、耳鼻科、循環器科など、必要に応じて専門医へスムーズに紹介いたします。
安心感のある丁寧な診療
「ふらつきは説明しづらい」と感じる方にも、時間をかけてお話を伺い、一人ひとりに寄り添った対応を行います。
まとめ|岡山でふらつきの診療なら「にじいろクリニック」へ
ふらつきは、身体からの大切なサインです。「疲れかな」と自己判断せず、医師の診察を受けてみませんか?
岡山の「にじいろクリニック」では、内科専門医による丁寧な診察を通じて、ふらつきの原因を明らかにし、安心できる毎日をサポートしています。地域に根ざした診療体制で、皆様の健康をお守りします。
よくあるご質問(Q&A)
- Q1:ふらつきとめまいは違うのですか?
- A1:似たように感じますが、「ふらつき」は体のバランスが取れない感覚で、「めまい」は回る・揺れるといった感覚の違いがあります。
- Q2:何科を受診すればいいですか?
- A2:内科で初期対応が可能です。必要があれば耳鼻科や脳神経内科にご紹介いたします。
- Q3:検査にはどんなものがありますか?
- A3:血液検査、心電図、CT、必要に応じてMRIなどを行います。ご年齢や症状によって検討します。
- Q4:年齢のせいで仕方ないと言われましたが…
- A4:加齢だけが原因とは限りません。改善できるふらつきも多いため、一度ご相談ください。
- Q5:市販のビタミン剤などで様子を見てもいいですか?
- A5:一時的に良くなることもありますが、原因を特定することが大切です。医療機関の受診をおすすめします。
- Q6:転倒しないように家で気をつけることは?
- A6:滑り止めマットや手すり設置、明るい照明、室内の段差解消などが効果的です。