乳幼児健診

乳幼児健診

写真:乳幼児健診

乳児健康診査(乳児健診)は、こどもの月齢にあった発達・発育をしているかどうかを問診や診察で確認し、病気の早期発見や発達を促すアドバイスなどを行うものです。発達・発育の事はもちろん、育児についても気になる事があれば健診の際になんでもご相談ください。

1か月健診

1か月の赤ちゃんは大きな音には手足を動かして反応します。目がしばらく合う事もあります。1日当たりの平均体重増加量は30g前後です。便の回数は多く、おしりが赤くなる事もよくあります。 母乳栄養の児ではまだ黄疸が残っている事も多いですが、しっかりと飲んで体重がよく増えている場合は問題ありません。診察では、体重の増え方や体の大きさ・バランス、体の硬さ、音・光への反応、各種反射、先天性の形態異常などを確認します。

3~4か月健診

はっきりと目線があい、動くと目で追うようになります。あやすと声を出して笑うようにもなり4カ月では首もすわってきます。睡眠と覚醒のリズムもできはじめ、昼に起きていることが多く、夜によく眠るようになってくる子もいます。ただ、個人差も大きいので他の子と比べず、月齢相当の発達があるかをみていく事が大切です。湿疹がよく出る月齢ですが、早期から保湿剤などで対処をしていく事はアレルギーマーチ(アトピー性皮膚炎→食物アレルギー→気管支喘息、アレルギー性鼻炎・・・と連鎖していくアレルギーの流れ)を予防するのに大切と考えられています。

7~8ヶ月健診

この頃には周囲に対する反応も活発になり、人見知りもします。睡眠などの生活リズムも整ってきます。少なくとも手をついてしばらくの間は座れるようになります。寝返りができ、ハイハイができる子もいます。移動できるようになる上に様々なものに興味を持ち、なんでもつかんで口にいれるようになるので、誤飲などの事故が増えます。

生後5~6カ月から始める離乳食は進み具合に個人差が大きく、あまり食べてくれない子も多いですが、まだ色々な味に触れる段階なので大変ですが焦らずにすすめていきましょう。少量でも良いので様々な食材を早期から食べる事が食物アレルギーの発症予防にも有用です。

9~10ヶ月健診

この頃にはつかまり立ち、つたい歩きができるようになってきます。手先も器用になり小さいものもつまめるようになります。ただ、個人差は大きいので少しずつでもできる事が増えているようであれば経過をみていく場合もあります。人の動作をまねしたり、大人の言う事を少しずつ理解したりするようになり表情が豊かになります。喃語(特に意味のない言葉)もでてきます。移動距離が増え、転倒・転落、誤飲、熱傷などが多いので、まわりの環境を確認する必要があります。また離乳食がすすみ食物アレルギーもよく出る頃です。アレルギー症状が出た場合は早めにご相談下さい。

1歳以降

岡山市では満1歳6か月、満3歳6か月のこどもは各保健センターで小児科健診・歯科健診、栄養相談、心の相談、保健相談などの総合健康診査があります。対象月齢のこどもに市から郵送で通知がきます。