ふるえ

ふるえ診療 | 岡山市のにじいろクリニック

治療のご説明

「ふるえ」は、身体からの重要なサインです

「字を書こうとすると手が震える」「緊張すると体がふるえる」「何もしていないのに手が勝手に動く」―― このような“ふるえ”は、誰にでも起こることがありますが、神経の異常や内科的疾患、精神的な問題などが隠れている可能性があります。 単なる一時的な緊張や疲労の場合もありますが、ふるえが持続・悪化している、生活に支障がある場合は、医師の診察を受けることが大切です。

にじいろクリニックの診療方針

当院では、「ふるえ」の症状を神経系・代謝系・内分泌・精神的要因など幅広い視点から丁寧に評価します。 血液検査・神経学的診察・必要な画像検査などを通じて、原因を見極め、適切な治療方針を一緒に考えていきます。

こんな症状・お悩みがある方はご相談ください

  • 字を書いたり、箸を使ったりする時に手が震える
  • 緊張すると体全体が小刻みにふるえる
  • 安静にしていても手足が震える
  • 片側の手だけが震えることがある
  • 薬を飲み始めてから手がふるえるようになった

主な症状

安静にしているときのふるえ(安静時振戦)

パーキンソン病などで見られる典型的なふるえです。座っている時や手を膝の上に置いた時などに出やすく、動かすと収まる傾向があります。

姿勢を維持しているときのふるえ(姿勢時振戦)

ある一定の姿勢を保っているときに生じるふるえで、本態性振戦でみられます。

何か動作をするときのふるえ(企図振戦)

字を書く、コップを持つなどの動作の際に目立つふるえで、小脳性のふるえに多く見られます。

全身的なふるえ+発汗や動悸

甲状腺機能亢進症(バセドウ病)などの内分泌異常で起こる場合があります。その他、不安症や低血糖でも同様の症状が出ることがあります。

ストレス時に悪化するふるえ

人前で話す時や緊張場面で強く出るのは心因性振戦の可能性があります。震えの程度が日によって変わるのが特徴です。

高齢者のふるえ・生活に支障が出てきた

加齢に伴う振戦や、神経変性疾患が関係する場合もあります。早期診断・対応が生活の質の維持に重要です。

考えられる原因

本態性振戦(ほんたいせいしんせん)

加齢に伴って増える最も一般的なふるえで、遺伝的要因もあり、家族にも同じ症状があることがあります。緊張や動作で悪化する傾向があります。

パーキンソン病・パーキンソン症候群

神経伝達物質(ドーパミン)の減少により手足が震えたり、動きが遅くなったり、筋肉が固くなったりします。

甲状腺機能亢進症

代謝が亢進し、手の震え・動悸・発汗・体重減少などを伴う病気です。比較的若い世代にも見られます。

低血糖・電解質異常・ビタミン不足

血糖の急低下、ナトリウム・カリウム異常、ビタミンB群の欠乏などによって神経が過敏になり、震えが出ることがあります。

薬剤性・アルコール性

抗うつ薬・気管支拡張薬・抗精神病薬・ステロイドなどの副作用でふるえが出ることがあります。アルコールの離脱症状(手の震え)にも注意が必要です。

日常生活での注意点

緊張しやすい場面の前には深呼吸・リラックスを

呼吸法・軽いストレッチ・十分な睡眠などで、自律神経の安定を図ることが震えの悪化防止になります。

カフェインやアルコールを控える

過剰摂取は神経の興奮を高め、震えを悪化させる要因になります。

日常動作を記録する

「いつ・どんな時に震えが強くなるか」をメモしておくことで、診察時の情報として非常に役立ちます。

食事・栄養バランスの見直し

低血糖やビタミン不足が関係することがあるため、規則正しい食生活を心がけましょう。

一人で悩まず、医療機関へ相談を

「恥ずかしいから」「加齢のせいだから」と諦めず、ふるえの程度が生活に影響し始めたらご相談ください。

治療について

血液検査・ホルモン検査・代謝評価

  • 甲状腺ホルモン(TSH・FT4)
  • 血糖値・HbA1c
  • ビタミンB1・B12、電解質バランス
  • 肝機能・腎機能・薬物内服歴の確認

神経学的診察・問診

  • 安静時・動作時・姿勢時などでのふるえの性質を評価
  • パーキンソン症状の有無、動作の速さや歩行バランスも確認

画像検査(必要時)

  • 頭部MRIやCTによる脳疾患の除外(連携機関にて)
  • 心電図やエコー(内分泌疾患の精査)

薬物療法(必要に応じて)

  • β遮断薬(本態性振戦・甲状腺機能亢進に有効)
  • 抗てんかん薬・抗パーキンソン薬(神経性の場合)
  • 抗不安薬や漢方薬(心因性や軽度の場合)

生活指導・再発予防

  • 栄養指導・睡眠改善・ストレスマネジメント
  • 必要に応じてリハビリや心理サポートもご案内します

まとめ|岡山でふるえの診療なら「にじいろクリニック」へ

ふるえは、日常生活に支障をきたすだけでなく、重大な疾患の初期症状であることも少なくありません。 「歳のせいかな」「気のせいかも」と見過ごさず、内科・神経・ホルモンなど多角的な視点での評価が大切です。 岡山市の「にじいろクリニック」では、患者様一人ひとりに寄り添い、ふるえの原因を丁寧に見極めたうえで、最適な治療と生活支援を行っています。

よくあるご質問(Q&A)

Q1:ふるえだけで病院を受診してもよいですか?
A1:はい。ふるえは重要な症状です。内科・神経・内分泌的視点から診察可能ですので、お気軽にご相談ください。
Q2:ふるえは治せますか?
A2:原因により治療は異なりますが、多くの場合症状の軽減やコントロールが可能です。
Q3:手の震えがひどくて、字が書けません。薬は効きますか?
A3:本態性振戦や甲状腺疾患などが原因の場合、薬で改善が見込めます。症状に応じた処方が可能です。
Q4:高齢の親が震えているのですが、認知症の可能性はありますか?
A4:パーキンソン病や認知症の合併も考えられます。一度、医師の診察を受けていただくことをおすすめします。
Q5:甲状腺の病気が原因のふるえとはどんなものですか?
A5:バセドウ病などで代謝が上がりすぎると、手の震え・動悸・体重減少・発汗などが見られます。
Q6:検査は痛いですか?
A6:基本的には採血や診察中心で、負担の少ない検査です。必要に応じて画像検査を追加します。