歩きにくさ診療 | 岡山市のにじいろクリニック
治療のご説明
「歩きにくい」は、体からの重要なサインです
「最近つまずきやすくなった」「なんとなく足がもつれる」「歩幅が狭くなった」――
こうした“歩きにくさ”は、加齢や筋力低下だけでなく、脳・神経・内臓・血流など多くの原因が関係する可能性があり、放置せず医師に相談すべき症状のひとつです。
特に、歩きにくさが急に現れた・悪化している・しびれやふらつきを伴う場合は、重大な病気の兆候かもしれません。
にじいろクリニックの診療方針
当院では、歩行に影響を及ぼす疾患を内科的・神経学的・循環器的な視点で多角的に評価し、
症状の背景を明らかにしたうえで、早期治療・再発予防・生活支援まで丁寧に行っています。
こんな症状・お悩みがある方はご相談ください
- 歩いていると足がもつれる、よくつまずく
- 階段の上り下りがつらい、足に力が入りにくい
- 歩くと足がだるくなり、休むと楽になる
- 足がしびれて感覚が鈍い
- 歩き方が変わった、歩幅が狭くなったと指摘された
主な症状
足が重い・上がらない
足を持ち上げる筋力の低下や神経の障害が考えられます。脳卒中・神経疾患・筋疾患の可能性も。
ふらつき・バランスが取れない
小脳の異常・平衡感覚の障害・高齢者のロコモティブシンドロームなどが関連します。
歩くと足がしびれてつらい(間欠性跛行)
腰椎の神経圧迫(脊柱管狭窄症)や血流障害(閉塞性動脈硬化症)などが原因になることがあります。
筋力が落ちている感じがする
糖尿病性ニューロパチー・甲状腺異常・栄養不足・神経筋疾患など内科的な病気が隠れていることもあります。
歩行が遅くなり、転びやすい
パーキンソン病などの神経変性疾患では、すり足歩行・姿勢異常が特徴です。早期発見が重要です。
考えられる原因
神経・筋肉の異常
- 脳梗塞・脳出血(片麻痺・しびれ)
- 脊髄疾患(脊柱管狭窄症など)
- 神経変性疾患(パーキンソン病など)
- 糖尿病性末梢神経障害
- 筋疾患(多発筋炎、ミオパチーなど)
循環障害・血流低下
- 閉塞性動脈硬化症(ASO)
- 深部静脈血栓症
- 心不全・低心拍出による全身疲労
代謝・ホルモン異常
- 甲状腺機能低下症(筋力低下・むくみ)
- 電解質異常(低カリウム血症など)
- 栄養障害(ビタミンB1欠乏、鉄欠乏など)
運動器の問題(整形外科的要因)
- 変形性股関節症・膝関節症
- 骨粗しょう症による骨変形
- 加齢に伴うロコモ(運動器症候群)
精神的・認知的要因
- 不安症・うつ病(気力低下による)
- 認知症に伴うもの(小刻み歩行など)
日常生活での注意点
転倒予防の環境整備
段差・滑りやすい床・暗い廊下などは転倒の原因になります。自宅の環境を整えることが重要です。
適度な運動と筋トレ
無理のない範囲での下肢筋力維持の運動(スクワット・足踏み・ラジオ体操など)を継続しましょう。
靴や杖の見直し
歩きにくさを感じたら、靴底がすり減っていないか・杖の長さが適切か確認しましょう。
栄養バランスを整える
筋力や神経の働きにはタンパク質・ビタミン・ミネラルが不可欠です。偏りに注意しましょう。
異変を感じたらすぐ受診を
歩行は「全身の機能の鏡」です。早期の受診が回復・転倒予防につながります。
治療について
血液検査・神経学的評価
- 甲状腺機能・電解質・血糖値・ビタミン・貧血の確認
- 神経学的所見(腱反射・筋力・協調運動)などを丁寧に診察
画像検査(必要時、連携医療機関で実施)
- 脳MRI・頸椎・腰椎のMRIやX線
- 血管エコー・筋電図など
原因に応じた薬物療法
- 血流改善薬・神経痛の薬・ビタミン補充
- ホルモン治療・甲状腺治療薬など
生活指導と転倒予防支援
- 歩行練習・簡易筋トレの指導
- 地域包括支援センターやリハビリ施設との連携
必要に応じて専門医紹介
- 神経内科・整形外科・リハビリテーション科などと連携し、早期介入・機能回復を目指します。
まとめ|岡山で歩きにくさの診療なら「にじいろクリニック」へ
歩きにくさは、運動器・神経・内臓・精神面まで幅広い体の不調のサインです。
「なんとなく歩きづらい」「つまずきやすい」という初期段階から、正確な診断と適切な対応を行うことが、将来の転倒・寝たきり予防につながります。
岡山市の「にじいろクリニック」では、内科・神経・循環器の視点から多角的に診療を行い、歩行の不安を安心に変えるお手伝いをしています。
よくあるご質問(Q&A)
- Q1:歩きにくさで病院を受診しても大丈夫ですか?
- A1:もちろんです。歩行の異常は早期評価が重要です。当院で内科的評価を行い、必要があれば他科にご紹介します。
- Q2:急に足がもつれるようになりました。脳の病気でしょうか?
- A2:脳卒中や神経疾患の可能性もあるため、早急な検査が必要です。
- Q3:足の感覚が鈍く、歩きづらく感じます。原因はありますか?
- A3:糖尿病性神経障害や脊椎疾患などが考えられます。血液検査・神経学的診察で原因を探ります。
- Q4:足腰の筋力低下も診てもらえますか?
- A4:はい。筋力や栄養状態の評価、必要に応じた運動指導も行っております。
- Q5:整形外科との違いは?
- A5:整形外科は構造的な障害(骨・関節)が主な対象ですが、内科では神経・循環・代謝・ホルモン面を含めて総合的に診断します。
- Q6:高齢の親が歩きづらそうですが、付き添い受診は可能ですか?
- A6:もちろん可能です。ご家族からの情報も非常に重要ですので、ぜひご一緒にご相談ください。