体重増加診療 | 岡山市のにじいろクリニック
治療のご説明
体重が増えるのは「食べすぎ」だけが原因ではありません
「以前と同じ生活なのに体重が増えた」「急に太ってきた気がする」「痩せにくくなった」――
こうした体重増加は、加齢や運動不足だけでなく、ホルモン異常・代謝の低下・心臓や腎臓の病気・ストレスなど、病的な背景が隠れている可能性もあります。
また、単なる「見た目」の変化だけでなく、高血圧・糖尿病・脂質異常症・睡眠時無呼吸症候群などの生活習慣病につながるリスクが高まるため、医療的な視点での対応が大切です。
にじいろクリニックの診療方針
当院では、体重増加の背景にある代謝・ホルモン・内臓機能・生活習慣・心理的要因を総合的に評価し、
患者様一人ひとりに合わせた治療・栄養・運動・生活習慣改善のアドバイスを丁寧に行っています。
こんな症状・お悩みがある方はご相談ください
- 昔と同じ食事なのに太ってきた
- 特に食べすぎていないのに体重が増えてきた
- お腹まわりが急に大きくなってきた
- 足のむくみとともに体重が増えている
- 健康診断で中性脂肪や血糖、肝機能を指摘された
主な症状
数か月で数kgの体重増加
明らかな食事や運動の変化がないのに体重が増えている場合、ホルモンバランスの乱れや代謝異常が疑われます。
顔や手足のむくみを伴う体重増加
腎機能や心機能の低下による水分貯留が原因で、むくみと体重増加が同時に起こっている可能性があります。
体重増加+月経異常・肌のトラブル
甲状腺機能低下症や更年期障害など、ホルモン異常が関係していることもあります。
ストレスでの過食・睡眠障害
精神的ストレスが強いと、交感神経の乱れ・食欲亢進・睡眠の質の低下が重なり、体重増加につながります。
内臓脂肪の蓄積によるウエスト周囲の増加
内臓脂肪型肥満は見た目に分かりにくいこともありますが、生活習慣病のリスクが非常に高く、要注意です。
考えられる原因
生活習慣の乱れ・運動不足
- 運動量の低下(特に中年以降)
- 夜遅い食事・間食・アルコールの過剰摂取
- 食事の質(糖質や脂質の偏り)
ホルモンの異常
- 甲状腺機能低下症(基礎代謝の低下)
- 更年期障害(女性ホルモンの低下)
- クッシング症候群(副腎皮質ホルモンの過剰)など
内臓疾患による水分貯留
- 心不全(足のむくみ+体重増加)
- 腎機能障害(むくみ+高血圧)
- 肝硬変(腹水)
服薬の影響
- 向精神薬・ステロイド薬などによる副作用
- 血圧や糖尿病の薬でも体重に影響することがあります
心理的・自律神経的要因
- ストレス・過食・うつ状態
- 自律神経の乱れによる代謝低下・睡眠障害
日常生活での注意点
体重と食事の記録をつける
体重の増減を把握し、原因や傾向を知ることが第一歩です。アプリなども活用しましょう。
よく噛んで食べる・腹八分目を意識
満腹中枢が働くまでに時間がかかるため、早食いは過食の原因になりえます。よく噛むことで食べすぎを防ぎます。
毎日15〜30分の軽い運動
ウォーキングやストレッチでも十分効果があります。継続が何よりも大切です。
睡眠の質を整える
睡眠不足は食欲を刺激するホルモン(グレリン)の増加と、満腹ホルモン(レプチン)の減少を引き起こします。
ストレスマネジメント
食べることでストレスを発散してしまうタイプの方は、他のリラックス方法(散歩・音楽・入浴)を見つけましょう。
治療について
血液・尿検査・ホルモン評価
- 血糖・HbA1c・インスリン抵抗性
- コレステロール・中性脂肪・肝機能・腎機能
- 甲状腺ホルモン(TSH・FT4)
- 脂肪肝の有無(肝エコー)
薬物治療(必要に応じて)
- 脂質異常・糖尿病・高血圧に対する治療薬
- ホルモン異常に対する治療
- 睡眠やストレスに対するアプローチ(必要時)
※体重管理のためだけに薬物治療を行うことはなく、原因に基づいた治療を行います。
生活習慣改善サポート
- 栄養バランスの見直し
- 運動習慣の導入
- 睡眠指導・ストレス対策
- 行動変容を支援する面談・カウンセリング
他科連携(必要に応じて)
内分泌内科・婦人科・心療内科などと連携し、包括的な治療体制を構築します。
まとめ|岡山で体重増加のご相談なら「にじいろクリニック」へ
体重が増えやすくなった背景には、生活習慣だけでなく、体の内側からのサインが隠れていることもあります。
岡山市の「にじいろクリニック」では、内科的な視点で体重増加の原因を丁寧に評価し、健康的な身体づくりをサポートいたします。
「最近太ってきた」「食事は変わっていないのに体重が増える」など、気になることがあれば、お早めにご相談ください。
よくあるご質問(Q&A)
- Q1:年齢とともに太るのは仕方ないですか?
- A1:加齢による代謝低下はありますが、生活の見直しや医療的な支援で改善は可能です。
- Q2:ダイエットしても体重が落ちません。なぜですか?
- A2:ホルモン異常や内臓疾患が隠れている可能性があります。一度検査を受けてみましょう。
- Q3:むくみで体重が増えているのか太ったのか分かりません。
- A3:血液検査やエコーで、水分の貯留か脂肪の蓄積かを見極めることができます。
- Q4:痩せる薬を出してもらえますか?
- A4:当院では根本的な原因を探った上で、必要であれば薬の提案を行いますが、無理な減量薬の処方は行いません。
- Q5:どれくらい体重が増えたら受診すべきですか?
- A5:1か月で2〜3kg以上の増加や、生活に支障を感じる体重増加がある場合は、一度ご相談ください。
- Q6:生活指導だけで改善することもありますか?
- A6:はい。多くの方は生活習慣の見直しと医学的なサポートで改善が見込めます。