筋肉痛

筋肉痛診療 | 岡山市のにじいろクリニック

治療のご説明

筋肉痛=運動のせいとは限りません

「少し動いただけで筋肉が痛む」「翌日になって筋肉がズキズキする」「何もしていないのに筋肉が痛い」―― このような筋肉痛は、単なる運動後の疲労だけでなく、ウイルス感染・自己免疫疾患・神経障害・血流異常などの内科的な病気が原因になっていることもあります。 特に、筋肉の痛みが繰り返す・長引く・全身に広がる・筋力低下を伴う場合には、専門的な評価が必要です。

放置してよい筋肉痛と、そうでない筋肉痛があります

以下のような症状がある場合は、早期の受診が大切です:
  • 動いていないのに筋肉が痛い
  • 発熱やだるさを伴っている
  • 数日以上痛みが続いている
  • 筋肉が赤く腫れている
  • 力が入りにくい・つまずきやすい

にじいろクリニックの診療方針

当院では、「筋肉痛=筋肉疲労」とは決めつけず、全身の状態や生活背景、既往歴、服薬状況などを丁寧にお伺いし、必要な検査(血液検査・炎症マーカー・筋酵素値)なども実施して、原因を見極めた上で治療を行います。 必要に応じて、リウマチ・膠原病科や整形外科などへの連携も行います。

こんな症状・お悩みがある方はご相談ください

  • 動いていないのに筋肉が痛い
  • 痛みが数日以上続いている
  • 筋肉の痛みと一緒に発熱やだるさがある
  • 筋肉がこわばって動かしにくい
  • 健康診断で炎症反応や筋酵素の異常を指摘された

主な症状

運動後の筋肉痛(遅発性筋痛)

運動や筋肉への負荷によって筋線維に微細な損傷が起き、通常は1~2日後に発生します。いわゆる「筋肉痛」の多くはこれです。

安静にしていても痛い・日常動作がつらい

筋肉の炎症(筋炎・ウイルス性筋痛症など)や、自己免疫性疾患、内科疾患が原因の可能性があります。

全身の筋肉が痛い+発熱や倦怠感

インフルエンザ、コロナウイルス、風邪の一種などで全身の筋肉痛を訴えることがあります。

筋肉が赤く腫れて熱を持つ

蜂窩織炎(ほうかしきえん)や、筋膜炎などの感染症が関係している場合は、早期治療が必要です。

筋肉の痛み+筋力の低下

多発筋炎や皮膚筋炎などの膠原病、または神経筋接合部疾患などが隠れていることがあります。

考えられる原因

筋疲労・遅発性筋肉痛

運動や慣れない動作による筋肉の炎症。1~3日で軽快するのが特徴です。

感染症に伴う筋肉痛

インフルエンザ、アデノウイルス、エンテロウイルスなどのウイルス性筋肉痛。発熱・全身倦怠感を伴うことが多いです。

炎症性筋疾患(多発筋炎・皮膚筋炎)

自己免疫の異常によって筋肉が炎症を起こし、筋力低下や倦怠感を伴う慢性疾患です。

自己免疫・膠原病に伴う筋肉痛

全身性エリテマトーデス(SLE)や関節リウマチでも、関節痛とともに筋肉痛を訴えることがあります。

内科的疾患や薬剤性

  • 甲状腺機能異常(バセドウ病、橋本病)
  • 糖尿病による筋症
  • コレステロール降下薬(スタチン)による副作用

日常生活での注意点

無理な運動を避ける

急激な筋トレや、慣れていない動作は筋肉に大きな負担となるため、徐々に負荷をかけていくよう心がけましょう。

冷えに注意し、筋肉を温める

冷えることで血流が悪くなり、筋肉の緊張や痛みが強まります。ぬるめの入浴やカイロなどで温めましょう。

バランスの良い栄養と水分を摂る

筋肉修復のためには、たんぱく質・ビタミンB群・ミネラルの摂取が大切です。水分不足も筋肉痛の原因になります。

十分な睡眠と休養を取る

筋肉の再生や修復は睡眠中に促されます。しっかり休むことも回復の一環です。

自己判断でのマッサージ・湿布の使用に注意

感染症や自己免疫性疾患が原因の場合、温めや揉みほぐしで悪化することもあります。正確な診断が大切です。

治療について

薬物療法(原因に応じて)

  • 消炎鎮痛薬(NSAIDs)
  • 筋弛緩薬・ビタミン剤
  • ステロイド(多発筋炎・膠原病など)
  • 抗ウイルス薬(感染性の場合)
  • スタチン中止や内服調整(薬剤性の場合)
症状と原因に合わせて、最適な治療を行います。

血液検査・筋酵素(CK)・炎症マーカー測定

  • CK(クレアチンキナーゼ)・LDH・AST
  • CRP・白血球数などの炎症評価
  • 自己抗体検査(ANA・抗Jo-1抗体など)

画像検査・筋電図(必要時)

  • 筋肉エコー・MRI(他院連携)
  • 神経伝導検査・筋電図(連携医療機関で実施)

生活改善と再発予防指導

筋力トレーニング・ストレッチ・体重管理などを組み合わせて、再発しにくい体作りを支援します。

まとめ|岡山で筋肉の痛みが気になる方は「にじいろクリニック」へ

「筋肉痛は誰でもなる」と思われがちですが、長引く筋肉痛や動いていないのに痛む筋肉痛は、体の異常を知らせるサインかもしれません。 岡山市の「にじいろクリニック」では、内科的な視点から筋肉痛の原因を見極め、正確な診断と治療を行っています。 「運動していないのに筋肉が痛い」「筋肉痛が1週間以上続いている」など、少しでも気になることがあれば、安心してご相談ください。

よくあるご質問(Q&A)

Q1:筋肉痛は病院に行くほどではないですよね?
A1:数日で治るような筋肉痛であれば心配いりませんが、長引く・繰り返す・強い痛みがある場合は受診をおすすめします。
Q2:感染症のときに全身が痛くなるのはなぜですか?
A2:ウイルスが体内で炎症を起こすと、筋肉にも炎症物質が届き、痛みやだるさを引き起こします。
Q3:薬の副作用で筋肉が痛くなることはありますか?
A3:はい。特にスタチン系(コレステロールを下げる薬)などで稀に筋肉の痛みが出ることがあります。
Q4:運動した覚えがないのに筋肉が痛いです。
A4:感染症・自己免疫疾患・内分泌異常などが原因の場合がありますので、医師の診察を受けましょう。
Q5:痛む部分を温めた方が良いですか?
A5:慢性の筋肉痛には有効ですが、急性期(腫れている・赤くなっている・熱がある場合)は冷やすほうが適しています。
Q6:検査にはどれくらい時間がかかりますか?
A6:基本的な血液検査であれば、当日中または翌日には結果が出ます。必要に応じて連携医療機関で詳しい検査も行います。