今年の夏も猛暑になっていますね。夏休みがスタートしました!日中の猛暑の中で遊んでいるお子さんを公園などで見かけますが、岡山市南区にお住まいの保護者の皆さんも、お子さんの体調管理にはいつも以上に気を配られていることと思います。特に、遊びに夢中になっているお子さんは、知らず知らずのうちに体に負担がかかっていることも。「なんだかいつもと違うな」「あれ?もしかして熱中症かな?」と感じる瞬間はありませんか?今回は、そんなお子さんのサインを見逃さないためのポイントをお伝えします。
遊びに夢中!子どもが熱中症になりやすいワケ
お子さんが熱中症になりやすいのは、いくつかの理由があります。まず、大人に比べて体温調節機能が未熟なこと。汗をかく能力が十分に発達していなかったり、体表面積に対する体重の割合が小さいため、外気温の影響を受けやすいのです。また、お子さんは遊びに夢中になると、喉の渇きや体の異変に気づきにくい傾向があります。夢中で駆け回っているうちに、水分補給を忘れてしまうことも少なくありません。さらに、地面に近い低い位置にいるため、照り返しの熱も大人より強く感じやすい環境にいます。岡山市南区でも公園や屋外で遊ぶ機会が多いお子さんたちにとって、これらの要因が重なることで、熱中症のリスクが高まってしまうのです。日中の暑い時間帯は特に注意が必要ですね。
このサインを見逃さないで!熱中症の初期症状
「あれ?いつもと違うな」と感じる、お子さんの熱中症の初期サインはいくつかあります。まず、元気がない、ぐったりしている、機嫌が悪い、いつもよりぼーっとしているといった様子が見られることがあります。また、頭痛や吐き気を訴える、めまいがすると言うといった症状も要注意です。小さいお子さんの場合は、食欲がない、おしっこの量が少ない、唇が乾いているなども脱水のサインかもしれません。さらに、汗をかきすぎている、または逆にまったく汗をかいていないのに顔が赤く熱っぽいといった症状も熱中症のサインです。これらの症状は、ご家庭で様子を見ているだけでは判断が難しい場合もあります。少しでも「おかしいな」と感じたら、次の対処法を参考に、早めに対応してあげてください。
「ちょっと様子を見ようかな」…その前に!自宅でできる応急処置
お子さんが熱中症かな?と思った時に、まず自宅でできる応急処置がいくつかあります。
- 涼しい場所へ移動させる:エアコンが効いた室内や、風通しの良い日陰など、涼しい場所に連れて行ってあげましょう。
- 衣服を緩める:体を締め付けている衣服を緩め、風が通りやすいようにしてあげましょう。
- 体を冷やす:首の付け根、脇の下、足の付け根など、太い血管が通っている場所を冷たいタオルや保冷剤で冷やします。うちわなどで扇いで風を送るのも効果的です。
- 水分・塩分補給:意識がはっきりしている場合は、経口補水液やスポーツドリンクを少しずつ飲ませてあげましょう。水分だけでなく、汗で失われた塩分も補給することが大切です。無理に一気に飲ませず、お子さんのペースで、こまめに与えてください。
これらの応急処置を行いながら、お子さんの様子を注意深く観察しましょう。
こんな時は受診を!病院へ行くべき緊急サイン
自宅での応急処置をしても症状が改善しない場合や、次のような症状が見られた場合は、すぐに医療機関を受診してください。
- 意識がもうろうとしている、呼びかけに応じない
- けいれんを起こした
- 高熱が続いている(38.5℃以上など)
- 吐き気が強く、水分が摂れない
- ぐったりして元気がない、顔色が明らかに悪い
- 皮膚が異常に熱いのに汗をかいていない
これらの症状は、重度の熱中症に進行している可能性があります。迷わず、にじいろクリニック、または休日夜間診療所など、最寄りの医療機関を受診してください。救急車を呼ぶべきか迷う場合は、#7119(救急安心センター事業)に電話して相談することもできます。
予防が一番!夏を元気に乗り切るためにできること
熱中症は、予防がとても大切です。日頃から以下の点を心がけて、お子さんが元気に夏を過ごせるようにしましょう。
- こまめな水分補給:喉が渇いていなくても、定期的に水分補給を促しましょう。水やお茶だけでなく、汗をたくさんかいた時は、経口補水液やスポーツドリンクも活用しましょう。
- 涼しい服装:吸湿性・速乾性の高い素材で、風通しの良い服装を選びましょう。帽子も忘れずに!
- 日中の外出は避ける:特に気温の高い時間帯(10時~14時頃)は、屋外での活動を控えましょう。
- 休憩をこまめに:外で遊ぶ際は、日陰で休憩を挟み、体を休ませる時間を作りましょう。
- 室内でも注意:室内でも熱中症になることがあります。エアコンや扇風機を適切に使い、室温・湿度を管理しましょう。
- 寝苦しい夜には:寝ている間も汗をかくので、寝る前や寝ている途中の水分補給も大切です。
岡山市南区の夏は特に蒸し暑く感じることが多いかもしれません。地域の子育て支援センターや公園でも、暑さ対策の注意喚起がされているのを見かけます。ぜひご家庭でもこれらの対策を実践して、安全に夏を乗り切りましょう。
まとめ
お子さんの「あれ?」と感じる小さなサインは、熱中症の初期症状かもしれません。特に遊びに夢中になりやすいお子さんの様子を日頃からよく見てあげることが大切です。もし不安な症状が見られたら、まずは自宅でできる応急処置を試み、それでも改善しない場合や、緊急性の高いサインが見られた場合は、迷わずに医療機関を受診してください。にじいろクリニックは、岡山市南区の地域のかかりつけ小児科として、お子さんの健やかな成長をサポートします。一人で抱え込まず、いつでもお気軽にご相談ください。
