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ナッツ類のアレルギーについて

今日は食物アレルギーの原因になりやすい『ナッツ類』についてです。
離乳食開始のポイントについては、4月19日(金)に記載しております。
良ければご参照ください。 

ナッツは『ビタミン』や『ミネラル』をバランスよく含む食材です。
ナッツとは、食用にできる種子が堅い殻に包まれたものを指します。
例えば、アーモンド、クリ、クルミ、ピスタチオ、ココナッツ、ヒマワリ、ギンナンなどが含まれます。ゴマやチアシードなどの小粒のものはナッツには含まれません。
近年の健康志向もありナッツ類を摂取する機会が多くなっていること、以前に比べて低年齢でナッツ類を摂取する機会が多くなっていることにより、ナッツ類は3歳〜6歳における初めてのアレルギーを起こす食物の第一位になっています。

▷▷本来ナッツ類としてひとくくりにすることはできないため、個々にアレルギーの有無を確認する
▷▷落花生(ピーナッツ)とは別の分類となる
▷▷ナッツ類は奥歯が生え揃わず、噛み砕く力や飲み込む力が不十分な低年齢の子供には、喉や器官に詰まらせるリスクがあるので与えないようにする
▷▷見た目では分からなくても、粉末やペーストになってお菓子やカレールー、ドレッシングなどに使用されていることもある
▷▷チョコ菓子や焼き菓子などにも使用されていることも多く、知らず知らずのうちに摂取しているお子様も多いと考えられる
▷▷くるみとカシューナッツはアレルギー表示の推奨品目ですが表示されない場合があるので注意が必要
▷▷ ナッツ類でのアレルギーは皮膚への症状だけでなく、呼吸困難など重い症状を引き起こす事がある

★令和7年4月1日から「くるみ」のアレルギー表示が義務付けられます!
★万が一、原因の食材を摂取した後で呼吸が苦しそう、ゼーゼーしているなどの症状がみられた場合は緊急性の高いアレルギー症状となります。
すぐに病院受診をしてください。
食物アレルギー

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小麦アレルギーについて

今日は食物アレルギーの原因になりやすい『小麦』についてです。
離乳食開始のポイントについては、4月19日(金)に記載しております。
良ければご参照ください。

小麦の栄養素は『食物繊維・たんぱく質・ビタミンなど』です。
▷▷離乳食の初期(生後5〜6ヶ月ごろ)から使用できる
※パン粥などでお子さんの反応を確認してから使用が望ましい

▷▷大麦やライ麦などの麦類でも症状がでることがある
※すべての麦類の除去が必要となることは少ない

▷▷卵とは異なり、加熱をしてもアレルギー症状の出やすさは変わらない

▷▷味噌や醤油などの調味料は作られる過程でアレルギー症状を引き起こすとされる物質が分解されるため除去が必要な人は少ない

▷▷麦茶は大麦が原材料のため除去が必要なことは稀(まれ)

▷▷お米やその他の雑穀類(ひえ、あわ、きび、たかきびなど)は摂取できる

▷▷お米を中心に小麦以外の食品をバランスよく摂取すれば栄養素不足は起こりにくい

▷▷小麦の代替品にお米や雑穀、とうもろこし粉を使用した商品がある
(パン・めん類など)
▷▷運動によって誘発されるアレルギーの原因食物として最も頻度が高い

小麦が使用できない場合の調理の工夫
・ルウ 
 米粉や片栗粉などのでんぷん、すりおろしたいもなどで代用
・揚げ物の衣
 コーンフレーク、米粉パンのパン粉や砕いた春雨で代用
・パンやケーキの生地
 米粉や雑穀粉、大豆粉、いも、おからなどで生地を作る     etc…

ほんとに『グルテンフリー』??
販売されている『米粉パン』にはアレルギーを引き起こす物質を含んだ物があるので食品表示やお店の方に確認して購入をしましょう。

ほんとに『小麦によるアレルギー』??
今ではご存知の方も多いことですが、開封済みの小麦粉やお好み焼き粉を常温で数ヶ月放置すると、袋内でダニが繁殖します。
その粉で作った食品を摂取することでアナフィラキシーを起こすことがあります。これは『ダニ』が原因である可能性があります。
対策: 粉はなるべく早く使い切る
   または保存する場合は密閉した容器に入れ、冷蔵庫内での保存をする
食物アレルギー