皆さんドロップスクリーンというアレルギー検査をご存じですか。
指先からの微量の血液で41項目のアレルギー反応を見ることができる検査です。
41項目の詳細については画像やホームページをご参照ください。
昔に比べてアレルギー検査が簡単に、また痛みも最小限にできるということでメリットも多く、ご希望される患者さまも増えています。
当クリニックでも診察時に必要と判断した患者さまとそのご家族へご説明をして検査をさせていただきます。
結果は最短で約30分で揃いますので、検査したその日に結果説明もできるというメリットもあります。
検査結果を用いてアレルギー専門医が説明をしますのでご安心ください。
またアレルギー検査が不要と思われる場合も、その理由と共にお伝えいたしますので不必要に検査はお勧めしません。
検査結果により内服で対応したり、また根本治療(舌下免疫療法:ぜっかめんえきりょうほう)をお勧めしたり、症状が出ないよう事前にできる準備についてお伝えしたり、症状の改善ができるよう、またアレルギー反応が出た時の対応方法をご説明させていただきます。
今ある不快な症状が少しでも和らぐように一緒に考えられたらと思います。
また、お子さまと一緒にご家族の方も一定の費用はかかりますが、検査を受けていただくことができます。
費用に関しては当クリニックのホームページに記載しておりますのでご参照ください。
ドロップスクリーン
月別アーカイブ: 2024年9月
食物負荷試験について🥚🌾🥛
今日は当クリニックで行っている『食物負荷試験』についてお話します。当クリニックの院長である竹本医師はアレルギー専門医でもあります。
アレルギー専門医が居るクリニックだからこそ、入院施設を持たなくても外来で食物負荷試験を行うことができます。
食物負荷試験とは、アレルギーの疑いのある食物を実際に摂取して、アレルギー症状が出るかどうかを診る検査です。
また、そのお子さまにとって自宅でも継続して安全に摂取できる量を知ることもできます。
自宅で疑いのある食物を摂取させることに不安のある保護者の方は多いのではないでしょうか。
クリニックでは常時、医師、看護師など医療スタッフが在中していますので不安な時はすぐに相談や診察を受けていただけるだけでなく、アレルギー症状への対応もすぐに行う事ができるというメリットがあります。
自宅で摂取させることに不安を持ったままで、何年も原因と思われる食物を除去し続けており、お子さま自身ももう何年も摂取していない食物は食感や味を受け付けず、アレルギーかどうかを判断できず、摂取することができないケースもあります。
お子さまの豊かな食生活のために、もし悩まれている保護者の方やお子さまがいらっしゃいましたら、一度、ご相談にいらしてください。
アナフィラキシーなど重症なアレルギー反応が起きた食物の負荷試験などは、当クリニックではなく近隣の入院施設を持つ総合病院へご紹介をさせていただくこともできます。
食物負荷試験は、基本的にお電話のご予約は受け付けておりません。
受診をしていただき既往歴など基本的な患者さま情報のほか、食物アレルギーと思われる症状が出た際の状況や症状、その時の対応方法などをお伺いし、医師と相談の上、食物負荷試験の適応かどうか、原因食物が複数種類ある場合はどの食物を優先して負荷試験を行うかなどを決めていきます。
日程は平日の月・水~金の午前中となります。当クリニックでは、長期休みを利用して負荷試験を受けられるご家族も多いです。
また体調不良があるときは検査を受けていただく事が出来ません(喘息や湿疹の悪化時、アレルギー性鼻炎の症状が強い時、1週間以内に発熱があった時など)。
負荷する食物は、保護者の方に調理方法などをご説明いたしますので、負荷試験当日にご準備とご持参のうえ、ご来院をお願いいたします。
負荷試験は摂取してから2時間は院内で症状の出現の有無を観察させていただきますので、お時間に余裕があり、また負荷試験後も激しい運動を避け、自宅でゆっくり過ごせるよう日を選定していただく事をお勧めしております。
その他の持ち物や注意点、また内服や吸入を中止して頂くお薬について、診察の際に用紙を用いて医師から説明をさせていただきます。
食物負荷試験については当クリニックのホームページにも掲載しておりますのでご覧ください。
食物負荷試験
消化管アレルギーについて🥚
今日は、近年で増加傾向にあると言われている『卵黄』が原因となる消化管アレルギーについてお伝えします。
『鶏卵』は乳幼児期の食物アレルギーの原因となる食物の第1位に位置しており、一般的には卵黄よりも卵白でアレルギー反応が起こるお子さまが多く、その多くは年齢と共に食べられるようになると言われています。そして症状の出現は、原因となる食物を摂取してから数分~1時間以内に蕁麻疹などが出現する即時型が多く、保護者の方も症状の出現に気付きやすいです。しかし、原因となる食物を摂取して数時間以上経過し、嘔吐や下痢、ときには血便の症状を呈する消化管アレルギーといわれる疾患もあり、アレルギー反応であることに気付きにくいアレルギーがあります。
消化管アレルギーの主な原因は、牛乳であることは分かっていましたが、最近では『卵黄』が原因となる消化管アレルギーの増加がみられています。当クリニックでも、卵黄での消化管アレルギーの疑いがある乳幼児の方の受診はよく見られています。そのお子さまの受診時の症状は「離乳食で卵黄を食べてから2時間以上経過してから突然嘔吐し、その後ぐったりした」「朝食で卵黄を食べて、お昼寝をしていたところ突然起きて嘔吐した」など胃腸炎のような症状を呈しています。消化管アレルギーを疑う場合、当クリニックでは原因と思われる食物の摂取を最低1ヶ月程は除去をしていただき、再開時には耳かき1さじ程度の少量から開始し、症状の出現があるかどうかを観察、症状がみられた場合は再受診を勧めています。消化管アレルギーでは食物摂取後、すぐに症状がみられる食物アレルギーと異なり血液検査では原因となる食物への陽性反応が見られないことが多く、またアレルギーを抑えるお薬を使用しても症状の改善は見られないという特徴があります。そのため、特別な治療法はなく、保護者の方から症状を聞き取りし、今後の卵黄の摂取について一緒に考えていきます。消化管アレルギーのお子さまの多くは、年齢と共に症状が見られなくなり自然治癒をすると言われています。そのため、アレルギーかなと迷ったときは自己判断で原因と思われる食物を除去するのではなく、一度医療機関を受診し、ご相談していただくことをお勧めします。
頭部外傷について🤕
当クリニックに受診される、お電話でご相談がある内容で多いのが『頭部外傷』です。チャイルドシートから車外に転落した、ベッドやソファーから転落した、コンクリートのところで転倒したなど、皆さまのお子さまもご経験があるかもしれません。子どもの身体特徴として、身体と頭部のバランス的に頭部の方が重いために転落や転倒した場合に頭部の方から傾きやすくなると言われています。その他にも、月齢10ヶ月頃から1歳前後のつかまり立ちや立ち始めたり、自分で歩行し始めたりする頃は転倒も多くなる時期です。
頭部を打った場合にご心配になる保護者の方は多いと思いますが、当クリニックに来られる患者さまの多くは経過観察になります。
頭部外傷は見た目で分かるような発赤、腫れ、傷、内出血もあれば、怖いなと思われるのは頭部内で異常が起きている場合、また外傷後すぐには症状がなく後から症状が出ることかと思います。場合によっては手術や入院などが必要になることがあり、具合の悪化の危険性が高い患者さまには頭部CT検査をさせていただくことがあります。
頭部CT検査では、頭の中で出血をしていないか、骨が折れていないかが分かります。しかし、小さな異常は外傷後すぐには分からない場合もあります。外傷部位が明らかに凹んでいる、もしくは内出血があれば手術の適応になることもあります。
少量の出血であれば、手術はお子さまの身体にも大きな負担となるため自然に吸収されるのを待つこともあります。頭部CT検査は、大きな筒型の機械に入って検査をするため恐怖心を覚えて激しく泣いたり、じっとしたりすることが難しい年齢の方には難しい検査になります。そのため、正確に検査をするために眠たくなるお薬を使用して、眠った状態で検査を行うことが多く、また被爆もする検査のためお子さまの全身状態を確認し、本当に必要な時だけお勧めさせていただいています。当クリニックでは、CT検査や外傷部位に縫合が必要な患者さまは、総合病院などへ紹介をさせていただきます。
お子さまが頭部を打ってしまった場合は、以下の症状が出た時には、すぐに病院へ連絡し、必要時は救急車で受診をしてください。(画像参照↓)
1歳以上では24時間、1歳未満のお子さまでは48時間程度の経過観察をお勧めします。
それ以降にも症状がでたら受診をしてください。