年末年始、ついつい手が伸びてしまう「お餅」。美味しい反面、「なんだか体が重い」「健診の結果が心配」と感じている方も多いのではないでしょうか。岡山市南区は美味しい農産物も多く、お裾分けなどでついつい食べ過ぎてしまう環境にあります。今回は、お餅の糖質と上手に付き合い、乱れた食生活をリセットするためのコツを、内科医の視点から分かりやすくお伝えします。
1. 「お餅2個でご飯1膳分」の衝撃?意外と知らない糖質の現実
お餅を食べる時、つい「小さいから大丈夫」と油断していませんか?実は、市販の切り餅2個(約100g)のカロリーと糖質量は、お茶碗一杯分のご飯(約150g)とほぼ同等です。さらに、お餅はギュッと濃縮されているため、気づかないうちに「ご飯2〜3杯分」の糖質をペロリと摂取してしまいがちです。
特に30代から60代にかけては、若い頃に比べて基礎代謝が落ちる時期。同じ量のお餅を食べても、消費しきれなかった糖質は脂肪として蓄積されやすく、血糖値の急上昇を招く原因にもなります。岡山市南区の皆様も、まずは「お餅はエネルギーの塊である」という意識を持つことから始めてみましょう。
2. 「食べる順番」で変わる!血糖値を急上昇させない工夫
お餅を食べる際、真っ先にお餅に箸を伸ばしていませんか?空腹状態で糖質の高いお餅を食べると、血糖値が急激に上がり、インスリンが過剰に分泌されて体に脂肪を溜め込みやすくなります。これを防ぐカギは、食事の「組み立て方」にあります。
おすすめは、まず野菜たっぷりの汁物や副菜から食べ始める「ベジタブルファースト」です。食物繊維を先に摂ることで、糖の吸収を緩やかにできます。例えば、具だくさんのお雑煮にするなら、お餅を入れる前にまず大根、人参、ほうれん草などの野菜を先にしっかり食べるようにしましょう。これだけで、食後の眠気や体の重だるさを軽減し、生活習慣病の予防にもつながります。
3. 岡山市南区の旬を味方に!お餅と一緒に摂りたい「リセット食材」
「食べ過ぎた」と後悔した時は、その後の食事で調整すれば大丈夫です。岡山市南区周辺は新鮮な地場産野菜が手に入りやすい恵まれた地域。この環境を活かして、糖質の代謝を助ける「ビタミンB1」や「食物繊維」を積極的に取り入れましょう。
ビタミンB1は、糖質を効率よくエネルギーに変えるために不可欠な栄養素です。豚肉や大豆製品に多く含まれています。例えば、お餅を食べる際にあんこ(小豆)やきな粉を添えるのも、実は理にかなった組み合わせです。また、消化を助ける「大根おろし」をたっぷり使った「からみ餅」も、胃腸の負担を減らす素晴らしい食べ方です。旬の地産地消を取り入れながら、賢くリセットしていきましょう。
4. 「なんとなく不調」は血糖値のサイン?放置禁物の理由
お餅の食べ過ぎによる高糖質な生活が続くと、体にはさまざまなサインが現れます。「食後に異常に眠くなる」「体がむくみやすい」「疲れが取れない」といった症状は、血糖値の乱高下や、糖質の摂り過ぎによる内臓への負担かもしれません。
特に40代以降は、自覚症状がないまま「境界型糖尿病(糖尿病予備軍)」に進行しているケースも珍しくありません。岡山市南区でも、健康診断で「血糖値が高め」と指摘されつつも受診を控えている方がいらっしゃいますが、早めの対策が将来の大きな病気を防ぎます。「ただの食べ過ぎ」と軽く考えず、体調の変化に耳を傾けることが大切です。
5. 相談から始まる健康管理。当院で「安心」を確認しませんか?
「年末年始の暴飲暴食が不安」「自己流のダイエットでは結果が出ない」という方は、ぜひ一度にじいろクリニックへご相談ください。私たちは、単に数値を指摘するだけでなく、患者様一人ひとりのライフスタイルに合わせた現実的なアドバイスを大切にしています。
当院の内科外来では、血液検査による正確な健康状態のチェックはもちろん、食事習慣の改善についても丁寧にお話しさせていただきます。「こんなことで受診してもいいのかな?」と迷う必要はありません。地域のかかりつけ医として、あなたが健やかな毎日を取り戻せるよう、一緒に歩んでいきたいと考えています。
まとめ
お餅は日本の大切な食文化です。我慢しすぎるのではなく、食べ方や組み合わせを工夫することで、健康を維持しながら楽しむことができます。「少し食べ過ぎたかな」と不安になった今が、ご自身の体と向き合う絶好のチャンスです。気になることがあれば、いつでもお気軽に当院へ足を運んでみてくださいね。

