喉の痛み、熱…岡山市南区でも増える溶連菌、登園はいつからOK?

喉の痛み、熱…岡山市南区でも増える溶連菌、登園はいつからOK?

 

「あれ?また熱がある…」「喉が痛いって言ってるけど、風邪かな?」岡山市南区にお住まいの保護者の皆様、お子さんの急な体調変化に不安を感じることはありませんか?特に、この時期は「溶連菌」の流行が目立ち、当院でも溶連菌感染症と診断されるお子さんが増えています。風邪と似た症状が出るため、見分けがつきにくく、お子さんが辛そうな姿を見るのは本当につらいですよね。ご心配な方も多いと思います。

 

溶連菌ってどんな病気?風邪との見分け方は?

 

溶連菌感染症は、A群溶血性レンサ球菌という細菌が喉に感染することで起こる病気です。岡山市南区でも、特に小さなお子さんが集まる保育園や幼稚園で広がりやすい傾向にあります。主な症状は突然の高熱と強い喉の痛みですが、風邪と異なる特徴がいくつかあります。

例えば、咳や鼻水はあまり目立たず、喉の奥が真っ赤に腫れたり、扁桃腺に白い膿が付いたりすることがあります。また、舌の表面がイチゴのように赤くブツブツになる「イチゴ舌」や、体に小さな赤い発疹が出ることも特徴的です。これらの症状は個人差がありますが、特に「喉の痛みが強いのに、咳や鼻水がほとんどない」という場合は、溶連菌の可能性を疑ってみてください。

 

こんな時はすぐに受診!重症化を防ぐサインとは?

 

溶連菌感染症は、適切な抗菌薬治療を受ければ比較的早く回復します。しかし、放置すると「急性糸球体腎炎」や「リウマチ熱」といった合併症を引き起こす可能性があります。これらは腎臓や心臓に影響を及ぼす可能性のある、決して軽視できない病気です。

特に以下のような症状が見られる場合は、夜間や休日であってもすぐに医療機関を受診してください。

  • 水分が全く摂れず、ぐったりしている
  • 呼びかけに反応しない、意識が朦朧としている
  • 高熱が4日以上続く
  • 尿の量が極端に少ない、または顔や体がむくんでいる
  • 発疹が急速に広がる、強いかゆみを伴う
  • 関節の痛みや腫れがある

当院では、迅速検査キットで10分程度で溶連菌の診断が可能です。早期診断・早期治療が大切です。

 

自宅でできるケアと感染拡大を防ぐポイント

 

お子さんが溶連菌と診断されたら、ご家庭でのケアも重要です。喉の痛みが強いため、食欲が落ちてしまうこともありますが、脱水にならないよう、水分補給をしっかり行いましょう。喉に刺激の少ない、プリンやゼリー、おかゆ、スープなどがおすすめです。熱がある場合は、体を冷やしすぎないように、衣類や室温を調節してあげてください。

また、溶連菌は飛沫感染や接触感染で広がります。家族間の感染を防ぐために、以下の点に注意しましょう。

  • こまめな手洗い、うがいを徹底する
  • タオルや食器の共用は避ける
  • 咳やくしゃみをする際はマスクを着用する、またはティッシュや腕で口と鼻を覆う
  • 家族に症状が出た場合は、早めに医療機関を受診する

抗菌薬を飲み始めて24時間程度で感染力はほとんどなくなりますが、自己判断で服用を中断せず、医師の指示通り最後まで飲み切ることが大切です。

 

登園はいつからOK?保育園・幼稚園に伝えるべきこと

 

お子さんが溶連菌に感染した場合、気になるのが「いつから登園していいの?」という点ですよね。溶連菌感染症は学校保健安全法で「第三種学校伝染病」に指定されており、保育園や幼稚園への登園には制限があります。

一般的に、適切な抗菌薬治療を開始してから24時間以上経過し、発熱などの症状が改善していて、元気であれば登園可能とされています。ただし、保育園や幼稚園によっては「登園許可証」の提出を求められる場合がありますので、必ず事前に園に確認するようにしてください。

お子さんが溶連菌と診断された場合は、必ず園に連絡し、感染拡大防止のためにも、指示に従って適切な対応をお願いいたします。

 

溶連菌は繰り返す?予防のポイントは?

 

溶連菌は一度かかっても、違う型の菌に感染することで何度も罹患することがあります。そのため、日頃からの予防が大切です。手洗いうがいを習慣づけることはもちろん、バランスの取れた食事や十分な睡眠で免疫力を高めることも重要です。

また、ご家族の中に溶連菌の症状が出た方がいる場合は、症状がなくても兄弟や周りの方が感染している可能性もあります。ご心配な場合は、遠慮なく当院にご相談ください。定期的な健康チェックも、お子さんの健やかな成長には欠かせません。

 

まとめ

 

お子さんの喉の痛みや熱は、保護者の方にとって大きな心配の種です。特に溶連菌は、風邪と似ているからこそ、適切な対応が求められます。岡山市南区の皆様が安心して子育てができるよう、当院「にじいろクリニック」は、お子さんのどんな小さな症状でも、親身になって診療いたします。一人で抱え込まず、気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。お子さんの元気な笑顔のために、私たちも全力でサポートさせていただきます。