これってアレルギー?相談の多い「子どもの発疹」原因と見分け方

「朝起きたら子どものお腹に赤いポツポツが…」「これって昨日食べた卵のせい?」と、お子さんの肌の異変に驚き、不安を感じるお父さん・お母さんは少なくありません。特に岡山市南区周辺は、季節の変わり目の寒暖差や花粉の影響を受けやすい地域でもあり、当院にも「湿疹」や「じんましん」の相談で来院されるお子さんがとても増えています。一言に「発疹」と言っても、原因は食べ物、ウイルス、乾燥など多岐にわたります。まずは、保護者の方が少しでも落ち着いて対応できるよう、よくある原因と見分け方のポイントをやさしく解説していきますね。


「食べ物」だけじゃない?子どもの発疹を引き起こす意外な正体

発疹が出ると真っ先に「食物アレルギー」を疑う方が多いですが、実は子どもの発疹の原因はそれだけではありません。特に乳幼児期は、ウイルス感染に伴う「ウイルス性発疹症」が非常に多く見られます。例えば、風邪の症状と前後して出るものや、突発性発疹などが代表的です。

また、意外と見落としがちなのが「外部からの刺激」です。これからの季節は草花による接触皮膚炎や、衣類の洗剤、あるいは汗による「あせも」が原因のこともあります。アレルギーの場合は、原因物質を食べてから数分〜2時間以内に出ることが多いのが特徴です。一方で、数日かけてじわじわ広がったり、熱を伴ったりする場合は、ウイルスや細菌が原因の可能性が高くなります。「いつから出たか」「熱はあるか」をメモしておくと、診断の大きな助けになります。

救急?様子見?お家でチェックしたい「受診の目安」

夜中や休日に発疹を見つけたとき、「今すぐ病院に行くべき?」と迷いますよね。まずは、お子さんの「全身の状態」を観察してください。

【すぐに受診が必要なケース】

  • 呼吸が苦しそう: ゼーゼーしている、顔色が悪い

  • ぐったりしている: 視線が合わない、呼びかけへの反応が鈍い

  • 嘔吐を繰り返す: 激しい腹痛や下痢を伴う

  • 全身が真っ赤: 急激に全身に広がり、本人がパニックになっている

これらは「アナフィラキシー」という強いアレルギー反応の可能性があり、早急な対応が必要です。逆に、発疹はあっても本人が元気に遊び、食欲もある場合は、翌朝の診療時間まで様子を見ても大丈夫なことがほとんどです。ただし、発疹が消えずに広がったり、痒みで眠れなかったりする場合は、早めに相談してくださいね。

痒がってかわいそう…診察までに家庭でできる「3つのケア」

病院に来るまでの間、痒がる子どもを見ているのは辛いものです。お家でできる応急処置として、まずは**「冷やすこと」**を試してみてください。保冷剤をタオルで包み、痒いところに当ててあげると、血管が収縮して痒みの神経が落ち着きます。

次に大切なのが**「清潔と保湿」です。汗や汚れが刺激になっていることもあるため、ぬるめのシャワーで優しく洗い流してあげましょう。ただし、熱いお湯は血行を良くしてしまい、逆に痒みが強まるので注意してください。最後に、「爪を短く切る」**ことも忘れないでください。子どもは無意識にかき壊してしまい、そこから細菌が入って「とびひ」になってしまうことがあります。ミトンをはめるのも一つの手です。市販の塗り薬を使う場合は、まずはワセリンなどの保湿剤に留め、薬の使用については医師の診断を仰ぐのが一番安心です。

「保育園・幼稚園は行ってもいい?」登園判断のポイント

お仕事をお持ちの保護者にとって、最も気になるのが「明日、登園できるかどうか」ですよね。発疹がある場合の登園判断は、主に2つのポイントで考えます。

  1. 感染症ではないか: 水痘(水ぼうそう)や手足口病、麻疹、風疹など、周りのお友達にうつる可能性がある場合は、法律や園の規定で登園が禁止されています。

  2. 本人の体調は万全か: アレルギーや湿疹であっても、痒みがひどくて活動に集中できない、あるいは熱がある場合は、お家でゆっくり休ませてあげましょう。

当院では、診察時に「登園許可証」が必要かどうかや、集団生活で気をつけるべき点についても具体的にお伝えしています。自己判断で登園し、後で「実は感染症だった」となると園全体に影響が出てしまうため、迷ったときは「にじいろクリニック」へ確認に来てください。


まとめ

子どもの発疹は、見た目が派手で驚いてしまいますが、その多くは適切なケアで改善します。原因を特定し、正しく対処することで、お子さんの健やかな肌を守ることができます。当院はいつでも皆さんの不安に寄り添います。悩んでいるときは一人で抱え込まず、にじいろクリニックへいつでもご相談ください。