二種混合ワクチンについて💉

当院では、各種予防接種を受けることができます。現在の定期予防接種は生後2ヶ月からが開始するのが一般的になっています。
 以前、お伝えした四種混合ワクチンの第Ⅱ期として接種するワクチンにニ種混合ワクチン(DT)があります。四種混合ワクチンに含まれている4種類のうちジフテリアと破傷風の2種類が含まれています。定期接種の年齢は11~12歳になるため、中学生であっても13歳未満であれば接種が可能です。定期予防接種が頻回だった年齢から離れているため、接種忘れの多いワクチンのひとつになりますので注意が必要です。ジフテリアと破傷風の詳細については、四種混合ワクチンの記事を参照して頂ければと思います。
 近年では、年長児やDTワクチンの対象年齢児に百日咳を含んだワクチンの三種混合ワクチンの接種が推奨されています。その理由の一つとして、百日咳にかかる年齢で最も多いのが5歳~15歳であることが分かっているからです。このうち約8割が四種混合ワクチンを4回接種しており、一時的には百日咳への抗体ができていたにも関わらず、最後に接種してから4年から10年程度でその効果が減弱するため、この年齢層に感染のピークがあるとされています。また成人になってからも、30代から40代で感染のピークがあることも分かっており、百日咳に対する抗体を維持しその予防効果を発揮するために三種混合ワクチンは有用であるとされています。しかし三種混合ワクチンは、定期予防接種の対象ワクチンではないため、接種するには一定の費用がかかります。当院ではDTワクチンの代わりに三種混合ワクチンを接種する方もおられます。
 DTワクチンの接種は一度きりとなります。お住まいの地域によっては接種対象時期になりますとハガキが届く地域もありますので、11歳のお誕生日を迎えられましたら早めの接種をしていただくことをお勧めします。また費用はかかりますが三種混合ワクチンの接種もご検討して頂ければと思います。
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